歯科衛生士に「年齢の壁」はある？転職がネックになってくるタイミング
年を重ねてからも歯科衛生士としての資格を活かすことは可能であり、歯科医院によっては60歳を超えていても現役として働いている人もいます。しかし、転職を考えると「この年齢でも内定をもらえるだろうか」「何歳までに転職しておくべきなのか」と迷うこともあるのではないでしょうか。
今回は、歯科衛生士に「年齢の壁」はあるのかどうかという点について、転職のタイミングと照らし合わせながら解説致します。
20代での転職
まずは、20代で転職する場合のポイントを確認していきましょう。
若手を求める歯科医院は多い
若手は、歯科医院との相性さえ合えば長く働いてくれる存在であり、伸びしろや素直さもあるため比較的採用されやすい層だといえます。指示を謙虚に聞きながら実行し、分からないところは率直に質問できる姿勢のある人であれば、尚更採用されやすくなるでしょう。
求人サイトでも、「若手歓迎」「20代が多い」というタグをつけて掲載している歯科医院が多いのも特徴です。
結婚や出産のタイミングとかぶるかも
20代後半になってくると、結婚や出産とタイミングがかぶる可能性があります。
やむを得ず転職後すぐ退職せねばならなくなったり、社会保険の加入歴が足りず各種手当金の支給対象外となってしまったりする場合がありますので、仕事とプライベートの両立を検討しておく必要が出てくるでしょう。
30代での転職
次に、30代で転職する場合のポイントを確認していきましょう。
人間関係の潤滑油になりやすい
若手ともベテランともちょうどいい距離感で接しやすく、ある程度社会人経験を積んできている人が多いためストレス耐性の高い年代でもあります。
30代を積極的に採用する歯科医院は、歯科衛生士としてのスキルはもちろん、職場の人間関係を上手く取り持ってくれそうな人を採用したい、という狙いがあるのかもしれません。
育児とのバランスを取る必要があるかも
お子さんがいる歯科衛生士であれば、育児とのバランスを取る必要も出てくるかと思います。立地や条件がよくても短時間勤務のパートやアルバイトを採用していなかったり、正社員として働く上で夜や土曜日の勤務が必要になってきたりするシーンもあるでしょう。
家族と上手く役割を分担しながら、両立するための作戦を立てるのがポイントです。
40代での転職
次に、40代で転職する場合のポイントを確認していきましょう。
ベテランとしての転職が前提
40代で求人に応募するのであれば、歯科衛生士として積み上げてきた経験やノウハウを求められるケースが大半です。職務経歴書をよく練り上げ、自分が担当してきた業務の内容や得た技術を正確にアピールできるよう準備を重ねましょう。
ベテランとして即戦力になると判断されれば、採用率も上がります。
体力的に辛くなってくるかも
歯科衛生士は、非常に体力と根気を要する仕事です。基本的に立ち仕事であり、診療中の集中力と患者さまへの配慮を切らさずにいなければいけないため、体力的に辛くなってくる人も出てきます。
仕事のためにも健康のためにも、運動や食事・睡眠に気を配りながらセルフメンテナンスをしていきましょう。
まとめ
一度別の業種で社会人経験を積んでから歯科衛生士の資格を取る人がいることからも分かるように、歯科衛生士とは比較的年齢に関係なく働きやすい仕事です。しかし、年齢によって求められる内容や人柄が変わっていくのも事実です。どんなポイントに気をつけながら転職すればいいかをおさえておくことが大切です。
自分で限界を設けてしまうことなく、いつでもチャレンジ精神を忘れずに転職活動をしましょう。