歯科衛生士として働くなら、正社員?パート?それぞれのメリット・デメリット
歯科衛生士として働く際の選択肢は多く、正社員雇用される道もパート雇用される道も豊富に用意されています。自分が希望する働き方に合わせて選ぶのがよいでしょう。
今回は、正社員とパートそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
正社員のメリット
まずは、正社員として働くメリットについて解説します。
昇進・昇格の機会が多い
昇進や昇格の機会が多いのが正社員の最大のメリットです。経験年数、スキル、仕事への貢献ぶりに合わせて昇給できれば、キャリアアップしているという実感を得ながら働くことができるでしょう。
また、パートよりも初任給が高く設定されていたり、賞与が支給されたりするのも特徴です。
転職エージェントを利用しやすい
医療業界や歯科業界に特化した転職エージェントを利用しやすく、扱う案件数も多いのが特徴です。パートの場合、転職サイトの利用はできてもエージェントでは扱っていないケースも多いので、転職しやすさが変わります。
専門の立場の人を味方につけ、二人三脚で転職をかなえたい場合には正社員を視野に入れてもよいでしょう。
正社員のデメリット
反対に、正社員として働くデメリットについて解説します。
残業や休日出勤をする場合がある
仕事がどうしても忙しくなってしまった場合、残業や休日出勤をしてカバーする必要が出てきます。なるべくそうならないよう周りと協力し合うとはいえ、変わりとなる人が誰もいないときや既に人手が足りていないときは、正社員の人から優先的に仕事を割り当てられていくでしょう。
セキュリティーキーやカギを預かる場合、早めに出勤する場合もあります。
責任が生じる
全ての仕事に責任が生じるのは当然ですが、後輩やパートのミスをカバーし、時にクレームに対応するシーンも出てきます。難しい局面もあるかもしれませんが、プレッシャーを上手く活用しながら働きましょう。
パートのメリット
次に、パートとして働くメリットについて解説します。
自分の都合に合わせて働きやすい
「週3回だけ働きたい」「火曜日だけはシフトを抜いてほしい」など、自分の都合に合わせて働けます。
子育てや介護で忙しい人、プライベートを重視したい人でも無理なく仕事と両立できます。
業務の幅が限られている
ある程度業務の幅が限られているため、自分が得意とする仕事に偏重して働くことができます。仕事への向上心は欠かせないとはいえ、全範囲、全業務を網羅して覚えることまで求められないことも多いでしょう。
反対に、幅広い仕事を任せてもらいながら働きたい人にとっては正社員の方が向いています。
パートのデメリット
反対に、パートとして働くデメリットについて解説します。
解雇されるリスクがある
パートは、正社員よりも解雇されやすいという特徴があります。非正規雇用である以上、歯科医院の経営状況や経営戦略に応じて人員整理の対象となるリスクがありますので、覚えておきましょう。
特に、社会情勢や経済情勢に大きな変動があったときや、新型コロナウイルスのように社会に大きなダメージを与える病気が流行したときの立場は弱くなってしまいます。
社会保険に入れない場合がある
週に働く回数や時間数によっては、健康保険・厚生年金・雇用保険に加入できない場合があります。各種手当金の支給対象とならず、万が一の怪我や病気に備えた蓄えをしておく必要も出てくるでしょう。
最初から家族の扶養範囲内で働くことを希望しているのであれば問題ありませんが、社会保険に入りたい場合は加入要件を確認してから入職するのがおすすめです。
まとめ
正社員・パートにはそれぞれメリットやデメリットがあります。どちらか1つだけを取って良し悪しを判断することはできませんので、自分の希望や歯科医院側の都合を上手くすりあわせながら働き方を決めていきましょう。