保健センターでの歯科衛生士の仕事って?地域住民のデンタルIQ向上へ

歯科衛生士は、歯科医院、大学病院、高齢者施設、障害者施設など、活躍できる場が多く用意されています。保健センターもそのうちの1つで、地域住民のデンタルIQ向上のために動ける貴重な職場として知られています。

今回は、保健センターにおける歯科衛生士の仕事について解説します。

乳幼児に対するブラッシング指導

1歳半健診や3歳児検診に同席し、乳幼児に対するブラッシング指導や医師の診察サポートをおこないます。虫歯や口腔内トラブルを早期に発見するためだけではなく、乳幼児本人が歯ブラシに対する抵抗感をなくしたり、保護者による仕上げ磨きの大切さを伝えたりします。

妊婦に対する歯科予防相談

妊娠中の女性は、虫歯や歯のトラブルにかかりやすいと言われています。つわりによるマイナートラブルが発生し歯磨きにまで気が回らなかったり、体質が急激に変化することで普段通りのケアでは足りなくなってしまったりすることも考えられます。

また、時には産婦人科や市役所で開催されている母親教室に出向きながら、母子手帳と共に配られる歯科検診表を使用してもらえるよう働きかけると共に、出産前にケアしておく重要性を伝えます。

保育園や小学校での集団指導

保育園、幼稚園、小学校を訪問し、幼時や児童に対する集団指導をおこないます。日常生活におけるブラッシングの大切さを教え、虫歯にかかった時のリスク、もし虫歯が疑われる場合はどうするかを話すことで、歯に関する意識を向上させます。

学校や家庭で読んでほしい歯に関する絵本をピックアップしたり、学校内に掲示してほしい歯科予防ポスターの普及に携わったりすることもあります。

市民に関する情報提供や啓蒙活動

ホームページや市民情報誌を介して、市民に対する情報提供や啓蒙活動をおこないます。定期健診や市内にある歯科医院の案内をしながら、適切なタイミングで適切な治療が受けられるようサポートし、予防活動に目を向けてもらえるよう動きます。

地域の医療費を削減するための、大切な取り組みです。

在宅高齢者に対する訪問治療

寝たきりや持病を抱えている高齢者に対し、訪問による歯科治療や診療をおこないます。医師や介護士、看護師と連携しながら、咀嚼力や嚥下力を見つつ診療に当たります。

個別相談

予約を取ってもらうことで、歯科衛生士による個別相談を受けている市区町村もあります。子どもの歯に関する悩みを聞いたり、高齢者や障害者の口腔ケア方法を伝えたり、内容はさまざまです。

場合によっては地域の歯科医と連携したり、高次医療機関への紹介をおこなったりする、緊急性の高いケースも存在します。

イベント主催

子どもの歯に関する相談イベントやブラッシング教室など、保健センター主催のイベントを企画します。地域住民への広報や周知に積極的に取り組み、広報誌や回覧板を介して広めていきます。

コンクールやコンテストの主催

小学生や中学生を対象に歯に関するポスターを募るコンクールを開催したり、歯に関するスピーチコンテストをおこなったりすることで、更なる啓蒙活動に役立てます。

地域の公立小中学校はもちろん、子育て支援センターや公民館など複数の公的機関の協力を得ながら開催します。

まとめ

歯科衛生士が働く場所は歯科医院に限るものではなく、保健センターで地域住民全体を対象として働く方法もあります。

歯の相談をしたいと考えて保健センターの門を叩く人は少ないことから、自ら歯科医院の診察に出向かない層に対してアプローチし続ける必要があるのではないでしょうか。企画力や積極性を活かし、他の職員や医師と連携しながらオリジナルのアイディアを出していくことが求められます。