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社会保険加入の重要性|社保完備だとどんなことがお得?

歯科衛生士の求人を見ていると、福利厚生欄に「社保完備」「各種保険加入可」と記載されている歯科医院を見かけることも多いのではないでしょうか。労働者が加入する社会保険は、大きく分けて「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」の3つに分かれています。

今回は、社会保険に加入するメリットについて解説いたします。

健康保険に加入することで得られるメリット

まずは、健康保険に加入することによって得られるメリットや給付金について解説いたします。

病気や怪我で休んだ時に支給される「傷病手当金」

病気や怪我で長期間仕事ができなくなってしまった場合に「傷病手当金」が支給されます。過去の収入に対する3分の2程度の金額が支給されることが大半ですが、加入している健康保険協会によって差がありますので、内容を確認しておきましょう。

療養中も収入がゼロになってしまうリスクがなく、安心して回復に専念できます。

出産前後に休んだ時に支給される「出産手当金」

妊娠した女性が出産前後に仕事を休んだ場合に「出産手当金」が支給されます。傷病手当金同様、過去の収入に対する3分の2程度の金額が支給されます。

最大で出産予定日の6週間前から出産後8週間までが対象となっているため、母子の健康や安全な出産に寄与します。

厚生年金に加入することで得られるメリット

次に、厚生年金に加入することで得られるメリットや給付金について解説します。

老後に支給される年金額が増える

国民全員が加入を義務づけられる「国民年金」に上乗せするような形で厚生年金に加入するため、将来受け取れる年金額が増えます。

老後に安定した生活を築くための自助努力として、なるべく厚生年金に加入できる事業者を選ぶ方がよいでしょう。

また、一部の歯科医師国保に加入する場合であっても、厚生年金の適用除外を受けることで厚生年金への加入ができる場合があります。

保険料負担を軽くできる

厚生年金の保険料は、健康保険料と合わせて事業主と折半で負担します。国民年金保険料が収入に左右されず一定であるのに対し、厚生年金保険料は収入の大小によって変動しますので、家計の収支バランスを崩すことなく、無理のない支払いができます。

雇用保険に加入することで得られるメリット

次に、雇用保険に加入することで得られるメリットや給付金について解説します。

育児に専念するために休んだ際に支給される「育児休業給付金」

2歳以下の子どもが保育園に入れず仕事を休む場合、「育児休業給付金」が支給されます。育児休業を取得する期間に応じて、過去の収入に対する67%もしくは50%の金額が保証されます。

安心して育児に専念しつつ、保育園を探して復職までの環境を整えられます。

離職した後再就職までの期間に支給される「失業手当」

歯科衛生士としての仕事を退職し、再就職をするまでの間で「失業手当」が支給されます。

勤務年数や退職理由で支給されるタイミングと期間は異なりますが、失業による収入減をカバーし、最低限生活できるだけの資金をもらいながら転職活動ができます。

退職後に職場から離職票を発行してもらい、ハローワークの給付窓口で手続きをおこないます。雇用保険に加入していないと、失業手当はもらえませんので就職時に各種保険がどうなっているかを確認することは大切です。

まとめ

社会保険のメリットは多く、「万が一のリスク」に備えて加入しておくのがよいでしょう。ただし、各種合手当金の支給には「加入歴〇年以上」など条件が設けられていることが多いため、事前の確認が欠かせません。

また、家族の扶養範囲で働きたい人はその保険の内容と加入要件をよくチェックしておきましょう。