職場を辞めたい!退職の意志は先に伝える?転職先が決まってから伝える?
歯科衛生士が今の職場を辞めて新しい歯科医院に勤める時、いつ退職の意志を伝えるかは非常に重要なポイントです。伝えるタイミングは、大きく分けて「転職先が決まる前」もしくは「転職先が決まった後」の2つです。
今回は、それぞれのタイミングで退職の意志を伝える際のメリットとデメリットについて解説します。
転職先が決まる前に伝えるメリット
まずは、転職先が決まる前に退職の意志を伝えるメリットについて解説します。
仕事の引継ぎがスムーズ
退職までの日数に余裕があるため、仕事の引継ぎがスムーズです。
後輩歯科衛生士に仕事を教えたり、新しい人を採用したりすることで、職場もスタッフが1人抜けることに対して準備できます。
「先に相談してくれた」という安心感を与えられる
全て自分1人で決めてから報告するのではなく、転職活動前に報告してくれたことに対する安心感を職場に与えられます。
長く勤めた職場や、お世話になった院長・先輩がいる場合には、早めに相談しておいた方がいいかもしれません。
転職先が決まる前に伝えるデメリット
反対に、転職先が決まる前に伝えるデメリットを解説します。
退職まで職場の雰囲気が気になる
退職までの日数が長いと、それまでの期間職場の雰囲気を気にして過ごさなければならなくなる可能性が生じます。
辞めることが確定しているからこそ、同僚や後輩に仕事の指示やミスの指摘がしづらいと感じるかもしれません。
思うようなタイミングで辞められない
自分が「年内までで退職しよう」と思っていても、職場の都合でもう1~2ヶ月勤務を依頼されるということは少なくありません。
思うようなタイミングで退職できず、転職活動の始め時を見失ってしまう可能性もあります。
ある程度期限を決めながら交渉してみましょう。
転職先が決まってから伝えるメリット
次に、転職先が決まってから退職の意志を伝えるメリットについて解説します。
引き留められにくい
人手不足や引継ぎにかかる時間を考慮して退職を引き留められる可能性がありますが、次の職場が既に決まっているのであれば話を進めやすくなります。
就業規則を確認し、どれくらい前に退職の相談をしておくべきか判断しながら進めましょう。
転職先が見つからないリスクを回避できる
退職を伝えてから転職活動した場合、退職日を迎えても次の職場が決まっておらず、行き場をなくしてしまうことも考えられます。
職歴に穴を開けず転職したい場合は、在職中に転職活動を進めておくのがポイントになりそうです。
転職先が決まってから伝えるデメリット
反対に、転職先が決まってから伝えるデメリットを解説します。
急な退職になってしまう恐れがある
転職先が「入職まで1ヶ月しか待てない」「〇月までに入職してほしい」と条件を提示してきた時、どうしても急な退職になってしまう恐れがあります。
引継ぎや退職手続が慌ただしく、今の職場を混乱させてしまうことも考えられるでしょう。
日数には余裕を持って転職するのが理想です。
転職先を聞かれる可能性がある
「次はどの歯科医院に勤めるの?」と聞かれ、転職先を教えてもいいものか迷うことも考えられます。
伝えても伝えなくても問題ありませんが、歯科医院同士が非常に近所にあったり地域の横繋がりがあり院長同士が知り合いだったりする場合、切り出しにくい雰囲気も生じるでしょう。
まとめ
退職の意志を伝えるタイミングは人それぞれですが、仕事の引継ぎにどれくらいかかりそうか、転職先にいつ入社したいかのバランスを取りながら考えていくのがポイントです。
あまり急すぎて今の職場に迷惑をかけることのないよう、就業規則で定められている日数や有給休暇の残数も確認しましょう。
無理のないスケジュールを組み、丁重に相談するよう心掛けましょう。