歯科衛生士がプラスで持ちたい資格とは?
歯科衛生士として仕事をするうえで必要な要素のひとつに、仕事に対する向上心やハングリー精神があります。より仕事に貢献し、自分の技術を磨いていくためにも、定期的なスキルアップが必要になってくるでしょう。
そのためには、新しく資格や認定を得るのも1つの手段です。今回は、歯科衛生士がプラスで持ちたい資格や認定について解説いたします。
インプラント専門歯科衛生士
インプラント専門歯科衛生士は、日本口腔インプラント学会が扱っている認定資格の1つです。2年以上学会の正会員として在籍し、3年以上インプラント治療の介助や維持管理業務に従事していれば、試験の受験資格を得られます。
症例報告書や症例写真を提出したり学会の教育講座を受講したりする必要がありますが、インプラント治療のスペシャリストとして新しい仕事に携わるチャンスが増えそうです。
認定矯正歯科衛生士
認定矯正歯科衛生士は、日本成人矯正歯科学会が扱っている認定資格の1つです。学会の正会員として在籍し、学会が認めている矯正歯科専門医療機関で3年以上矯正歯科業務に従事していれば、認定資格を得られます。
経験年数やスキルにより1級と2級に分けて認定されますので、最初から1級を目指すことも、徐々に級数を上げられるよう繰り返しチャレンジすることも可能です。
日本歯科審美学会認定士
日本歯科審美学会認定士とは、日本歯科審美学会が扱っている認定資格の1つです。歯の見た目や美しさを追求し、歯並びの矯正、ホワイトニングなど幅広い診療に対応できるスキルを持った歯科衛生士に与えられます。
正会員として3年以上在籍し、審美に関する診療や啓発活動に携わることで受験資格が得られます。
認定歯科衛生士
認定歯科衛生士とは、日本歯科衛生士会が扱っている認定資格です。通常の歯科衛生士業務に加え、特定の専門分野についての知識や技能を保有していると認められた人に与えられます。
認定分野A
「生活習慣予防」「摂食嚥下リハビリテーション」「在宅療養指導・口腔機能管理」「糖尿病予防指導」「歯科医師連携・口腔機能管理」「歯科医療安全管理」の6分野があります。
歯科衛生士業務経験3年以上、各認定分野の経験1年以上、日本歯科衛生士会が扱う生涯研修制度専門研修を履修していること、という条件を満たせば受験が可能です。
認定分野B
「障害者歯科(日本障害者歯科学会)」「老年歯科(日本老年歯科学会)」「地域歯科保健(日本口腔衛生学会)」「口腔保健管理(日本口腔衛生学会)」「う蝕予防管理(日本歯科保存学会)」の5分野があります。
それぞれを専門とする学会と日本歯科衛生士会が連携して認定する資格であるため、まずは学会への所属が欠かせません。そのうえで、学会からの審査・推薦をいただいて認定してもらいます。
認定分野C
認定分野AもしくはBにおいて1分野以上の認定を既に保有している人のみがチャレンジできる制度です。都道府県ごとの歯科衛生士会長または所属長による推薦が必要となります。
合格すれば、研修指導者・臨床実地指導者としての資格が得られますので、若手の育成ができる指導者としてのポジションを確立しやすくなります。
まとめ
国家資格として歯科衛生士の資格を持つだけなく、各学会が扱っている認定資格を持つことができれば、更に仕事の幅が広がります。また、これまで磨いてきた技術やスキルを試す場として活用してみるのも良いのではないでしょうか。
自分の興味や関心、今関わっている業務の分野に合わせて、新たな資格や認定試験にチャレンジするのが一番の近道です。転職やキャリアチェンジもしやすくなりますので、ぜひ挑戦してみてください。